易往易行
読み方
いおう いぎょう意味
浄土教で、阿弥陀仏の本願力によって極楽浄土へ往生することが容易であり、そのための行も、念仏を称えるという誰にでも行いやすいものだとする考え。自力で厳しい修行を積む道に対し、他力による救いの近さを表す仏教語。由来
「易往」は『無量寿経』の「易往而無人(往き易くして人無し)」に基づく語とされ、伝統的には康僧鎧訳(中国・魏、252年頃)に見える。「易行」は龍樹『十住毘婆沙論』の「易行品」に由来し、漢訳は鳩摩羅什訳(405年頃)。日本では平安末期から鎌倉期の浄土教・浄土真宗の教説の中で、両語を合わせた表現として用いられるようになった。備考
主に仏教、とくに浄土教・浄土真宗の文脈で用いられる専門語。日常会話で「簡単にできる」という意味だけで使うと不自然になりやすい。例文
- 法然の教えは、凡夫にも救いの道が開かれているという易往易行の思想を強調した。
- この講義では、難行道と対比しながら易往易行の意味を学んだ。
- 祖父は、念仏を称えるだけでよいという易往易行の教えに深い安らぎを見いだしていた。
- 易往易行という語は、浄土教の他力信仰を理解するうえで重要である。
- 厳しい修行を積めない人々にとって、易往易行の教えは大きな希望となった。
類義語
- 易行道
- 念仏往生
- 他力往生
- 他力本願
対義語
- 難往難行
- 難行道
- 難行苦行