易地思之
読み方
えきち しし意味
相手と自分の立場を入れ替えて物事を考えること。自分の都合や感情だけで判断せず、相手の境遇・事情・気持ちを想像して理解しようとする態度を表す。由来
中国の古典『孟子』離婁下に見える「易地則皆然」(地を易うれば則ち皆然り)の考えに由来するとされる。『孟子』は戦国時代、紀元前4〜3世紀ごろに成立した儒家の書。後に「地を易えて之を思う」という形で、相手の立場に置き換えて考える意の成語として用いられるようになった。備考
漢文調で硬い表現のため、日常会話より文章・講話・ビジネス研修などで用いられる。「相手の身になる」と言い換えると平易。例文
- 苦情を受けたときこそ易地思之の姿勢で、相手が何に困っているのかを考えるべきだ。
- 部下を叱る前に易地思之で、自分が同じ状況ならどう感じるかを想像してみた。
- 国際交渉では、自国の利益だけでなく易地思之によって相手国の事情も理解する必要がある。
- 友人とのすれ違いは、互いに易地思之を心がければ解けることが多い。
- サービスを改善するには、提供者の理屈ではなく易地思之で利用者の目線に立つことが重要だ。
類義語
- 換位思考
- 立場を変えて考える
- 相手の身になる
- 推己及人
- 他者理解
対義語
- 独善的
- 我田引水
- 自己中心
- 一方的判断