断腸之思
読み方
だんちょう の おもい意味
腸がちぎれるほどつらい、耐えがたい悲しみや苦しみのこと。大切な人との別れ、苦渋の決断、取り返しのつかない失敗などに対して、身を切られるような悲痛な思いを表す。由来
中国・南朝宋の劉義慶が編んだ説話集『世説新語』黜免篇(5世紀前半、430年頃成立)に由来する。晋の桓温が蜀へ向かう途中、兵が猿の子を捕らえると、母猿が悲しんで船を追い、ついに死んだ。腹を裂くと腸が寸断されていたという故事から、「断腸」は極度の悲しみを表す語となった。備考
「断腸の思い」と書く方が現代では一般的。「断腸之思」は漢文調で改まった文書・演説向き。軽い残念さには大げさに響く。例文
- 長年育てた会社を手放すことは、創業者にとって断腸之思であった。
- 被災地を離れる決断をした家族は、故郷を思いながら断腸之思を抱いた。
- 監督は断腸之思で、けがをした主力選手を決勝戦の登録メンバーから外した。
- 愛犬を安楽死させる選択は、飼い主にとって断腸之思以外の何ものでもなかった。
- 財政再建のためとはいえ、福祉予算を削るのは断腸之思だと市長は説明した。
類義語
- 断腸の思い
- 腸を断つ思い
- 九腸寸断
- 肝腸寸断
- 痛恨の極み
- 胸が張り裂ける思い
- 悲痛
対義語
- 歓天喜地
- 欣喜雀躍
- 狂喜乱舞
- 有頂天外
- 喜色満面