斜陽産業
読み方
しゃよう さんぎょう意味
需要の減少、技術革新への遅れ、国際競争力の低下、社会構造の変化などによって、以前の勢いを失い、将来的な成長が見込みにくくなった産業のこと。単に一時的な不況ではなく、構造的に縮小・衰退傾向にある業界を指す。由来
「斜陽」は西に傾いた太陽、すなわち沈みゆく太陽を表し、そこから「没落・衰退」の比喩となった語。太宰治の小説『斜陽』(1947年、昭和22年)以後、「斜陽族」などの語で衰退の意味が広まり、戦後の産業構造の変化を論じる中で「斜陽産業」という表現が昭和中期(1950〜60年代ごろ)から経済・報道分野で用いられるようになったとされる。正確な初出年は不明。備考
経済・産業分析で使う語。やや硬い表現で、特定業界に対して用いると否定的・批判的に響くため、文脈に注意が必要。例文
- 石炭産業はエネルギー転換の影響を受け、斜陽産業と呼ばれるようになった。
- 斜陽産業だからといって、すべての企業に将来性がないわけではない。
- 彼は斜陽産業に見えた印刷業界で、デジタル技術を取り入れて新しい市場を開いた。
- 人口減少が進む地域では、かつての主要産業が斜陽産業化している。
- 投資家は斜陽産業を避ける傾向があるが、再編や技術革新によって復活する例もある。
類義語
- 衰退産業
- 落日産業
- 停滞産業
- 成熟産業
対義語
- 成長産業
- 新興産業
- 日の出産業
- 花形産業