撃壌之歌
読み方
げきじょう の うた意味
天下がよく治まり、民衆が政治の力を意識しないほど平和で豊かに暮らしていること。また、そのような太平の世を喜ぶ歌。為政者の徳が行き届き、庶民が自然に日々の生活を楽しむ様子を表す。由来
中国の伝説上の聖天子・尭の時代(伝承では紀元前24〜23世紀ごろ)、老人が土を打つ遊び「撃壌」をしながら「日出でて作り、日入りて息う……帝力何ぞ我に有らんや」と歌い、太平の世を楽しんだという故事に由来する。話は『帝王世紀』(晋代、3世紀ごろ)や『十八史略』(元代、13世紀ごろ)などに見える。備考
古典的・文語的な表現で、日常会話ではまれ。単なる「歌」よりも、聖王の治世や理想的な太平の世を称える文脈で用いられる。例文
- 戦乱が収まり、村々にはようやく撃壌之歌を口ずさめるような穏やかな日々が戻った。
- 名君の治世をたたえて、史書は民が撃壌之歌を歌ったと記している。
- 人々が政治を意識せず働き、眠り、笑える社会こそ、現代の撃壌之歌にふさわしい。
- 長い不況を抜け、商店街に活気が戻った光景は、まさに撃壌之歌の趣があった。
- 彼は権力を誇示する政治ではなく、庶民が撃壌之歌を楽しめるような政治を理想とした。
類義語
- 鼓腹撃壌
- 天下太平
- 太平無事
- 尭風舜雨
- 安居楽業
対義語
- 兵荒馬乱
- 生霊塗炭
- 乱世
- 天下騒乱