按兵不動
読み方
あんぺい ふどう意味
軍隊を出動させず、じっと待機して動かないこと。転じて、好機や情勢の変化を見極めるため、あえて行動を起こさず様子を見ることをいう。消極的な不作為というより、戦略的に動かない判断を含む場合が多い。由来
中国古代の兵法・政治思想に由来する語。源流は戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの『荀子』王制篇に見える「案兵無動」とされる。「案」は「按」に通じ、兵をおさえて動かさない意。現在の四字形「按兵不動」がいつ定着したかは不詳だが、中国由来の成語として日本でも用いられる。備考
軍事語に由来するため、政治・ビジネス・投資・勝負事などで比喩的に使われる。単なる怠慢ではなく、情勢判断に基づく「動かない戦略」を表すことが多い。例文
- 相手企業の出方が読めないため、わが社は新商品の値下げをせず按兵不動の構えを取った。
- 監督は前半を按兵不動でしのぎ、後半に主力選手を投入する作戦だった。
- 市場が大きく荒れている今は、無理に売買せず按兵不動を決め込むのが賢明だ。
- 敵軍が挑発を繰り返しても、将軍は按兵不動を保ち、夜明けの反撃を待った。
- 政局が不透明なため、多くの議員は態度を明らかにせず按兵不動のままでいる。
類義語
- 静観
- 様子見
- 待機
- 形勢観望
- 拱手傍観
対義語
- 即断即決
- 先手必勝
- 速戦即決
- 軽挙妄動