懸河之弁
読み方
けんが の べん意味
よどみなく、勢いよく言葉が次々に出る弁舌のこと。水が高い所から滝のように流れ落ちるように、話が途切れず滑らかで、聞き手を引きつけるほど巧みな話しぶりをいう。多くは演説・討論・説明などでの雄弁さをほめて用いる。由来
「懸河」は高い所にかかった川、すなわち滝のように激しく流れ落ちる水をたとえた語。「之」は「の」。中国・南朝宋の劉義慶が5世紀前半ごろに編んだ『世説新語』賞誉篇に、晋の郭象の議論を「懸河の水を瀉ぐが如く、注いで竭きず」と評した故事があり、そこから弁舌の勢いを表す語となった。備考
表記は「懸河の弁」と仮名交じりで書かれることも多い。かなり硬い語で、日常会話より文章語・評論・スピーチ評に向く。例文
- 彼は懸河之弁をふるい、難しい制度改革の必要性を聴衆に納得させた。
- 教授の講義は懸河之弁というべきもので、二時間があっという間に過ぎた。
- 選挙演説では懸河之弁も大切だが、内容に誠実さがなければ支持は広がらない。
- 新商品の発表会で、担当者は懸河之弁で技術的な利点をわかりやすく説明した。
- 討論会では、彼女の懸河之弁に相手候補も反論の糸口を見つけられなかった。
類義語
- 立て板に水
- 雄弁
- 能弁
- 弁舌爽やか
- 懸河瀉水
- 口若懸河
対義語
- 訥弁
- 拙弁
- 口下手
- 寡黙