懲羹吹膾
読み方
ちょうこう すいかい意味
一度ひどい失敗や苦い経験をしたために、それと少し似ているだけの安全な物事にまで必要以上に用心すること。熱い吸い物でやけどをした人が、冷たい膾まで吹いて冷まそうとするというたとえで、過去の痛手から過剰に警戒する心理を表す。由来
中国の古典『楚辞』「九章・惜誦」に見える「懲於羹者而吹齏兮」に由来する成語。屈原の作とされる詩句に基づくため起源は中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろとされるが、現存する『楚辞』の編纂は前漢末、紀元前1世紀ごろ。日本では「齏」が「膾」とも表記され、「羹に懲りて膾を吹く」ということわざとしても広く知られる。備考
日常会話では「羹に懲りて膾を吹く」の形のほうが一般的。四字熟語としては硬い文章・評論で使われ、過剰な警戒をやや批判的に述べることが多い。例文
- 前回の投資で大損した彼は、今では定期預金以外にも不安を感じるほどで、まさに懲羹吹膾だ。
- 一度メールの誤送信で叱られてから、彼女は宛先を十回も確認しており、少し懲羹吹膾の感がある。
- 食中毒の経験以来、賞味期限内の食品まで捨ててしまうのは懲羹吹膾と言える。
- 過去の炎上を恐れるあまり、無難な発言しかしなくなった企業の姿勢には懲羹吹膾が見える。
- 失敗から学ぶのは大切だが、懲羹吹膾になって新しい挑戦まで避けていては成長できない。
類義語
- 羹に懲りて膾を吹く
- 用心過剰
- 過度に慎重
- 杯弓蛇影
- 疑心暗鬼
対義語
- 大胆不敵
- 勇猛果敢
- 勇往邁進
- 果断決行
- 恐れずに進む