慎始敬終
読み方
しんし けいしゅう意味
物事の初めを慎重に行い、終わりまで気を抜かず丁寧にやり遂げること。最初だけ熱心になったり、終盤で雑になったりせず、開始から完了まで誠実で慎み深い態度を保つという意味。由来
中国古典に由来する語で、『礼記』表記篇に見える「慎始而敬終」などの思想に基づくとされる。「始めを慎み、終わりを敬す」と読み下し、儒教的な修身・処世の教えとして伝わった。『礼記』は戦国時代から前漢期にかけて成立・整理された礼学文献で、現在の形はおおむね紀元前1世紀ごろに編纂されたとされる。備考
日常会話ではやや硬い表現。訓戒、式辞、経営理念、教育方針などで使われやすい。単に「最後まで続ける」だけでなく、始めと終わりの両方を慎重に重んじる点が要点。例文
- 新規事業は立ち上げ時の計画だけでなく、撤退や引き継ぎまで考える慎始敬終の姿勢が大切だ。
- 彼は入社初日から退職の日まで、慎始敬終を貫いて仕事に向き合った。
- 研究発表では、テーマ設定から結論の示し方まで慎始敬終を心がけたい。
- 大きな契約ほど、交渉の始まりから納品後の対応まで慎始敬終で臨むべきだ。
- 祭りの準備も後片づけも手を抜かないところに、この町の慎始敬終の精神が表れている。
類義語
- 終始一貫
- 首尾一貫
- 徹頭徹尾
- 一貫到底
対義語
- 有始無終
- 竜頭蛇尾
- 中途半端
- 半途而廃