感慨一入
読み方
かんがい ひとしお意味
ある出来事や状況に接して、過去の思い出や人生の移り変わりなどが胸に深くこみ上げ、しみじみと強く心を動かされること。「一入」は「いっそう、ひときわ」の意で、感慨が普通以上に深いさまを表す。由来
「感慨」は物事に触れて心に深く感じることを表す漢語で、中国古典にも見られる語。「一入(ひとしお)」は、布を染め汁に一度浸すことから「さらに一段と」の意味になった和語的表現。両語が結び付いた成立時期は不詳だが、近代以降の日本語で定着した表現と考えられる。備考
改まった文章や式典の挨拶でよく使われる。「感慨一塩」と書くのは誤りで、標準表記は「感慨一入」。読みは「いちにゅう」ではなく「ひとしお」。例文
- 母校の校舎を三十年ぶりに訪れ、感慨一入だった。
- 苦労して育てた店が十周年を迎え、店主は感慨一入の様子だった。
- 新人時代から見守ってきた選手が優勝し、監督の喜びは感慨一入だった。
- 祖父の手紙を読み返すと、当時の記憶がよみがえって感慨一入である。
- 長年の研究成果がようやく発表され、関係者にとって感慨一入の一日となった。
類義語
- 感慨無量
- 感無量
- 万感胸に迫る
- 胸に迫る
- しみじみする
- ひときわ感慨深い
対義語
- 無感動
- 無関心
- 冷淡
- 淡々
- 心を動かされない