愛多憎生
読み方
あいた ぞうせい意味
愛情や寵愛を一人に多く注ぎすぎると、周囲のねたみや反感を招き、かえって憎しみが生まれるということ。また、愛が強すぎるために、何かのきっかけで憎悪へ変わりやすいこともいう。由来
「愛多ければ憎しみ生ず」と訓読できる漢語表現。中国古典『亢倉子』に見える「恩甚則怨生、愛多則憎至(恩が深すぎれば怨みが生じ、愛が多すぎれば憎しみが至る)」に基づくとされる。『亢倉子』は伝承上は古代中国の書だが、現行本の成立は唐代(7〜8世紀頃)とする説がある。備考
日常会話ではあまり使われない硬い表現。恋愛だけでなく、寵愛・えこひいき・組織内の嫉妬を戒める文脈で用いられる。例文
- 社長が特定の部下だけを厚遇したため、社内に不満が広がり、まさに愛多憎生の状態になった。
- 親が兄ばかりを褒めていると、弟の心に嫉妬が芽生えることがある。愛多憎生を忘れてはならない。
- 人気俳優への過剰な持ち上げは、少しの失敗で激しい批判に変わる。愛多憎生とはこのことだ。
- 王が一人の妃を寵愛しすぎた結果、宮廷では愛多憎生の争いが起こった。
- 教師は特定の生徒だけをかわいがらず、愛多憎生を招かないよう公平に接するべきだ。
類義語
- 恩甚怨生
- 偏愛が反感を招く
- 寵愛が恨みを生む
- 過度な愛情は憎しみを生む
対義語
- 一視同仁
- 公平無私
- 無私公平
- 怨親平等