愛及屋烏
読み方
あい きゅう おくう意味
ある人を深く愛すると、その人に関係する物事まで好ましく思えるようになること。好きな人の家の屋根にとまる烏まで愛おしく感じる、というたとえから、愛情や好意が周辺のものへも及ぶことをいう。由来
中国前漢末〜後漢初期ごろに成立したとされる説話集『説苑』「貴徳」に見える「愛其人者、兼愛屋上之烏」(その人を愛する者は、あわせて屋上の烏をも愛す)に由来する。日本では漢籍由来の四字熟語として用いられる。備考
漢籍由来の硬い表現で、日常会話より文章・解説で使われる。一般には「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の反対の意味として説明されることが多い。例文
- 彼女は恋人を大切に思うあまり、恋人の趣味の古い映画まで好きになった。まさに愛及屋烏だ。
- 娘の結婚相手を気に入った父は、その青年の家族や友人にまで親しみを感じ、愛及屋烏の心境になった。
- 推しの俳優が出演しているというだけで、普段は見ないジャンルの作品まで追いかけるのは愛及屋烏と言える。
- 彼は恩師を尊敬しているので、恩師が使っていた万年筆や古い机にまで特別な価値を感じている。愛及屋烏の一例だ。
- 愛及屋烏とはいえ、好きな人に関係するものを何でも無条件に受け入れるのは危うい場合もある。
類義語
- 愛屋及烏
- 屋烏之愛
- 愛は屋烏に及ぶ
- 贔屓の引き倒し
対義語
- 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
- 憎及屋烏