情緒纏綿
読み方
じょうちょ てんめん意味
感情や趣が深く、いつまでも心にまとわりつくように残ること。特に、詩歌・文章・音楽・風景などに、しみじみとした情趣や余韻が豊かに漂っているさまをいう。由来
「情緒」は心に起こる感情や趣、「纏綿」は糸がまとわりつく意から、思いや情趣がからみついて離れないことを表す語。漢語表現に由来し、日本では近代以降の文学・評論で多く用いられたが、特定の初出文献や成立年は不明。備考
文語的・文学的な表現で、日常会話ではやや硬い。主に芸術作品、文章、風景、音楽などの余情を評するときに用いられる。例文
- 夕暮れの港を描いたその詩は、情緒纏綿として読む者の胸に残る。
- 古い町並みを歩いていると、情緒纏綿たる風景に時間を忘れた。
- 彼女の随筆には、失われた故郷への思いが情緒纏綿と綴られている。
- 三味線の音色が雨の夜に響き、座敷には情緒纏綿とした雰囲気が漂った。
- この映画は筋立てよりも、情緒纏綿たる映像美と余韻で高く評価されている。
類義語
- 情趣纏綿
- 余情嫋嫋
- 余韻嫋嫋
- 情感豊か
- 哀感纏綿
対義語
- 情味索然
- 無味乾燥
- 殺風景
- 淡白無味