情味深長
読み方
じょうみ しんちょう意味
人の心にしみるような味わい・趣・情趣が深く、長く余韻を残すこと。文章、詩歌、音楽、風景、人柄などについて、単に美しいだけでなく、しみじみとした感情や奥行きが感じられるさまをいう。由来
「情味」は人情や情趣を含んだ味わい、「深長」は奥深く、意味や余韻が長く尽きないことを表す漢語で、この二語を合わせた成句。中国古典に直接の出典を特定する説は一般的でなく、成立時期も不詳。日本では近世以降の漢文調・文芸批評的な語彙として用いられてきたと考えられる。備考
日常会話ではかなり硬く、文芸批評・書評・美術評などで用いられやすい語。「意味深長」と似るが、論理的な含みよりも感情的な味わい・趣に重点がある。例文
- この随筆は何げない日常を描いているが、読後に情味深長な余韻が残る。
- 老画家の描く故郷の山河には、若いころの作品にはない情味深長な趣がある。
- 彼の短い挨拶は派手ではなかったが、人生経験に裏打ちされた情味深長な言葉だった。
- 秋の夕暮れに聞く尺八の音色は、実に情味深長で胸にしみた。
- この俳句は十七音の中に別れの悲しみと再会への願いを込めた、情味深長な一句である。
類義語
- 意味深長
- 含蓄深遠
- 余韻嫋嫋
- 情趣豊か
対義語
- 無味乾燥
- 索然無味
- 興味索然
- 平板単調