忍気呑声
読み方
にんき どんせい意味
怒り・屈辱・不満などを心の中に押し殺し、抗議や愚痴を口に出さずにじっと耐えること。言いたいことがあっても声を呑み、状況に逆らわず我慢するさまをいう。由来
中国語の成句「忍气吞声」に由来する。「気」は怒りや屈辱の気持ち、「声」は抗議・嘆きの声で、「気を忍び、声を呑む」という意味。出典は元代(13世紀後半ごろ)の関漢卿の雑劇『魯斎郎』とされるが、日本での定着時期は不詳。備考
硬い文章語・漢語表現で、日常会話ではあまり使わない。単なる我慢より、屈辱や怒りを声に出せず抑えるニュアンスが強い。例文
- 理不尽な叱責を受けても、彼は忍気呑声してその場をやり過ごした。
- 取引先との関係を壊さないため、担当者は忍気呑声の思いで謝罪した。
- 昔の職場では、若手が上司に意見できず忍気呑声することも少なくなかった。
- 彼女は家族を守るために、長い間忍気呑声して不満を胸にしまっていた。
- 忍気呑声ばかりしていると、いつか心身に無理が出るかもしれない。
類義語
- 隠忍自重
- 忍辱負重
- 我慢辛抱
- 泣き寝入り
- 声を呑む
対義語
- 直言敢諫
- 犯顔直諫
- 面折廷争
- 侃侃諤諤
- 怒りをあらわにする