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忍之一字

読み方

にん の いちじ

意味

つらいこと、腹立たしいこと、不利な状況などに対して、怒りや不満を表に出さず、ひたすら耐え忍ぶこと。「忍」という一字を心に置いて我慢する、という意味で、忍耐の大切さを強調する表現。

由来

成立年・明確な出典は不詳。「忍」は「心」の上に「刃」を置く形で、苦痛や怒りを心におさめて耐える意を持つ。「之」は漢文訓読で「の」に当たるため、「忍之一字」は「忍の一字」の漢文調表記。江戸期以降の教訓的な言い回しとして広まったとみられる。

備考

やや古風・文語的な表記で、日常では「忍の一字」と書くことも多い。精神論・教訓として使われやすく、無理な我慢の美化には注意。

例文

  • 理不尽な叱責を受けたが、今は忍之一字と自分に言い聞かせた。
  • 交渉が長引いても、ここで感情的にならず忍之一字で耐えるべきだ。
  • 新人時代は失敗続きだったが、忍之一字で努力を重ねて成長した。
  • 相手の挑発に乗れば不利になるので、彼は忍之一字で沈黙を守った。
  • 病気の治療はつらかったが、家族のために忍之一字で乗り越えた。

類義語

  • 忍耐
  • 我慢
  • 辛抱
  • 隠忍自重
  • 堅忍不抜
  • 忍の一字

対義語

  • 短気
  • 性急
  • 堪忍袋の緒が切れる
  • 怒髪衝天

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