形影相弔
読み方
けいえい そうちょう意味
身寄りや頼る人がなく、ただ自分の体とその影だけが互いに慰め合うほど、ひどく孤独で寂しいこと。人とのつながりを失い、孤立した境遇にあるさまを表す。由来
中国・西晋の李密が武帝に奉った上表文『陳情表』にある「煢煢孑立、形影相弔」に由来する。成立は西晋初期の泰始年間、3世紀後半ごろ(一般に267年ごろ)とされる。「形」は身体、「影」は影で、ほかに慰め合う相手がいない孤独をいう。備考
文語的・漢文調の硬い表現で、日常会話より文章語に多い。「形影相弔う」と訓読調で用いられることもある。例文
- 故郷を離れて十年、親しい友もなく、彼は形影相弔の思いで都会に暮らしていた。
- 家族を相次いで失った老婦人は、広い家で形影相弔の日々を送っている。
- 栄転に見えた海外赴任だったが、言葉も通じず、最初の半年は形影相弔の寂しさだった。
- 権力争いに敗れて仲間が去り、かつての指導者は形影相弔の境遇に陥った。
- 日記には、病床で見舞う人もなく、形影相弔として夜を過ごしたと記されている。
類義語
- 孤立無援
- 天涯孤独
- 孑然孤独
- 孤影悄然
- 形単影隻
対義語
- 家族団欒
- 和気藹藹
- 朋友相伴
- 比翼連理