漢字辞典.com

検索
引縄批根

読み方

いんじょう ひこん

意味

仲間や同じ勢力の者が結託して、反対者や気に入らない相手の欠点・過去・弱点を徹底的に暴き、根本から排斥しようとすること。多くは、派閥争いや政敵攻撃などの陰湿で不公正な行動を非難していう。

由来

中国前漢の歴史書、司馬遷『史記』「魏其武安侯列伝」に見える語に由来する。『史記』は紀元前1世紀、紀元前91年ごろまでに成立したとされる。失勢した魏其侯が灌夫に頼り、かつて慕いながら後に離れた者たちを根本から攻撃しようとした記述から、結託して異分子を排斥する意になった。

備考

非常に古風で硬い語。日常会話ではほとんど使われず、歴史・政治評論や四字熟語の解説で見られる。強い否定的ニュアンスを持つ。

例文

  • 彼は政敵に対して引縄批根を行い、十年以上前の発言まで掘り返して攻撃した。
  • 派閥が引縄批根に走れば、組織全体の信頼は大きく損なわれる。
  • その会議では建設的な批判ではなく、特定の社員を追い落とすための引縄批根のような追及が続いた。
  • SNSでの炎上は次第に引縄批根の様相を帯び、本人だけでなく周囲の関係者にも非難が及んだ。
  • 上司は部下同士の引縄批根を戒め、事実に基づく公平な議論を求めた。

類義語

  • 党同伐異
  • 同党伐異
  • 異己排斥
  • 徒党排斥
  • 根こそぎ排除

対義語

  • 公明正大
  • 公平無私
  • 正々堂々
  • 和衷協同

この四字熟語に含まれる漢字