引経拠典
読み方
いんけい きょてん意味
古典・経書・典籍など権威ある書物の文句や故事を引用し、それを根拠として自分の説を説明・論証すること。単に引用が多いというだけでなく、典拠に基づいて筋道立てて述べる姿勢をいう。由来
中国古典に由来する成語。「引経」は経書・経典を引くこと、「拠典」は典籍に拠ること。出典としては、范曄『後漢書』荀爽伝に見える「引據」「經典」に関わる表現が挙げられることが多い。『後漢書』は南朝宋の5世紀前半、432〜445年ごろ成立。日本での定着時期は不詳。備考
格式ばった書き言葉で、日常会話ではまれ。肯定的に使える一方、引用が多すぎる場合は衒学的・堅苦しいという含みを帯びることもある。例文
- 彼は論文の冒頭から引経拠典し、自説が古典の解釈に基づくことを示した。
- その講義は引経拠典に富み、難解ではあったが説得力があった。
- 感想だけを述べるのではなく、引経拠典して主張の根拠を明らかにしなさい。
- 歴史家は古文書を丁寧に読み、引経拠典の姿勢で事件の背景を説明した。
- 祖父は故事や漢籍に詳しく、政治の話になるといつも引経拠典して語る。
類義語
- 博引旁証
- 典拠を示す
- 引用して論証する
- 引経据典
対義語
- 無根無拠
- 無稽之談
- 空理空論