廓然大公
読み方
かくぜん たいこう意味
心が広々としてわだかまりがなく、私心や偏見にとらわれず、きわめて公平であること。物事を自分の利害や感情でゆがめず、公正に受け止めて判断する態度をいう。由来
中国・北宋の儒学者、程顥(ていこう、1032〜1085)の思想に由来する語。「廓然」は心が広く開けてこだわりのないさま、「大公」は非常に公平なこと。程顥の言葉「廓然大公、物来而順応」が、南宋の朱熹・呂祖謙編『近思録』(1175年)などに収められて広まった。備考
儒教・朱子学系の文章で用いられる硬い語。日常会話ではまれで、人物評・倫理・政治・裁判など公正さを強調する文脈に合う。例文
- 裁判官には、廓然大公の心で証拠を見極める姿勢が求められる。
- 彼は部下の好き嫌いに左右されず、廓然大公に人事評価を行った。
- 対立する意見をまとめるには、まず廓然大公な態度で双方の言い分を聞くべきだ。
- 経営者が廓然大公を失えば、組織全体が不公平感に包まれてしまう。
- 恩師は常に廓然大公で、どの学生にも同じ熱意をもって接してくれた。
類義語
- 公平無私
- 公明正大
- 虚心坦懐
- 大公無私
- 無私無偏
対義語
- 私利私欲
- 依怙贔屓
- 我田引水
- 偏頗不公
- 党同伐異