幽愁暗恨
読み方
ゆうしゅう あんこん意味
人に言えず心の奥に沈んでいる深い悲しみと、ひそかに抱く恨みのこと。表面には出ないが、胸中に重くわだかまる哀愁や怨念を表す。文学的・詩的な表現として用いられることが多い。由来
中国・唐代の詩人白居易の長編詩「琵琶行」にある句「別有幽愁暗恨生、此時無声勝有声」に由来する。「琵琶行」は元和11年(816年)ごろの作とされ、琵琶の音色が言葉にできない悲しみや恨みを呼び起こす場面から成る。備考
日常会話ではほとんど使われず、文学評論・詩歌・音楽や絵画の評に向く硬い語。単なる悲しみより、秘めた恨みや言い知れぬ陰影を伴う。例文
- 彼女の奏でる旋律には、幽愁暗恨ともいうべき深い陰影が宿っていた。
- 古い日記を読み返すと、当時の幽愁暗恨が行間からにじみ出ているようだった。
- その小説は、没落した家に生きる人々の幽愁暗恨を静かに描いている。
- 無言で立ち去る彼の背中には、幽愁暗恨の思いが感じられた。
- この水墨画の暗い余白は、作者の幽愁暗恨を象徴しているかのようだ。
類義語
- 哀怨悲愁
- 悲愁怨恨
- 愁苦怨恨
対義語
- 歓天喜地
- 喜色満面
- 欣喜雀躍