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常楽我浄

読み方

じょう らく が じょう

意味

仏教で、涅槃や仏の境地にそなわる四つの徳をいう語。すなわち、永遠不変である「常」、苦を離れた安楽である「楽」、真実の主体・自在性としての「我」、煩悩やけがれのない清浄である「浄」を指す。日常語では、完全で安らかな理想境地のたとえにも用いられる。

由来

インド大乗仏教の涅槃思想に由来し、特に『大般涅槃経』などで、仏・涅槃の四徳を表す語として説かれた。漢訳仏典では5世紀頃、北涼の曇無讖訳『大般涅槃経』(421年頃成立)などを通じて広まり、日本には仏教伝来後、奈良時代以降に経典・教学用語として受容された。

備考

仏教教学、とくに大乗仏教・涅槃経思想で使われる専門性の高い語。日常会話ではまれで、宗教・思想・古典解説の文脈に多い。

例文

  • 住職は法話の中で、涅槃の境地を常楽我浄という四つの徳によって説明した。
  • この曼荼羅の解説には、仏の世界が常楽我浄として描かれていると記されている。
  • 常楽我浄は、単なる楽園の意味ではなく、煩悩を離れた悟りの性質を示す仏教語である。
  • 彼は古寺を巡りながら、常楽我浄という言葉に込められた静かな安らぎを感じ取った。
  • 講義では、無常・苦・無我・不浄という現実認識と、常楽我浄という涅槃の徳との対比が取り上げられた。

類義語

  • 涅槃四徳
  • 四徳
  • 常楽我浄の四徳

対義語

  • 無常苦無我不浄
  • 無常
  • 無我
  • 不浄

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