布衣之交
読み方
ふい の まじわり意味
地位や財産がないころからの友人関係、または身分・利害に左右されない素朴で誠実な交際をいう。権勢を得てから結ばれた関係ではなく、まだ「布衣」、すなわち庶民・無官の立場にあった時代から続く友情を指すことが多い。由来
中国の前漢時代、司馬遷の『史記』「廉頗藺相如列伝」に見える「布衣之交尚不相欺、況大国乎」に由来する。「布衣」は麻や綿の粗末な衣服を着る庶民・無位無官の人を意味し、そこから身分の低いころの交友、また誠実な友人関係を表す語となった。『史記』の成立は紀元前1世紀ごろ、一般に紀元前91年ごろまでに成立したとされる。備考
漢文由来の硬い表現で、日常会話より文章・スピーチ向き。「布衣」は衣服そのものより、庶民・無位無官の身分を表す点に注意。例文
- 彼とは学生時代からの布衣之交で、今でも何でも相談できる。
- 社長になってから近づいてきた人は多いが、布衣之交と呼べる友は数えるほどしかいない。
- 貧しかったころに助け合った二人の布衣之交は、成功後も変わらなかった。
- 利害を超えて支え合う彼らの関係は、まさに布衣之交というべきものだ。
- 名声を得ても、彼は布衣之交の友人たちを決して忘れなかった。
類義語
- 管鮑之交
- 刎頸之交
- 金蘭之交
- 旧友
- 貧賤之交
対義語
- 勢利之交
- 市道之交
- 利害関係
- 打算的交際