巧詐拙誠
読み方
こうさ せっせい意味
言葉や手段が巧みでも偽りで人を欺くより、たとえ不器用で見栄えが悪くても誠実であるほうがよい、ということ。技巧や要領のよさよりも、真心・正直さを重んじる教訓を表す。由来
中国戦国時代末の思想書『韓非子』に見える「巧詐は拙誠に如かず」という句に由来するとされる。『韓非子』は韓非(前280年ごろ〜前233年)の思想を伝える書で、成立は紀元前3世紀ごろ。後に日本でも漢文訓読を通じて四字熟語として用いられるようになった。備考
訓戒的・書き言葉的な表現。日常会話では「巧詐は拙誠に如かず」の形でも使われる。単なる不器用さの肯定ではなく、誠実さを重んじる語。例文
- 彼の説明は少したどたどしかったが、巧詐拙誠で、かえって聞き手の信頼を得た。
- 面接では話を盛って自分を大きく見せるより、巧詐拙誠の姿勢で経験を正直に語るほうがよい。
- 派手な宣伝文句を並べるのではなく、商品の欠点も示す巧詐拙誠の対応が顧客に評価された。
- 失敗を隠すための巧みな言い訳を考えるのをやめ、巧詐拙誠の精神で上司に事情を報告した。
- 彼は交渉術には長けていないが、巧詐拙誠を貫く誠実な人柄で長年の取引先から信頼されている。
類義語
- 誠心誠意
- 至誠一貫
- 質実剛健
- 巧詐は拙誠に如かず
対義語
- 巧言令色
- 口先三寸
- 権謀術数