川上之嘆
読み方
せんじょう の たん意味
流れ去る川の水のように、時間や歳月は絶えず過ぎ去って二度と戻らないことを嘆くたとえ。人生のはかなさ、老いや別れ、機会を逃した悔いなど、時の流れの無常をしみじみ感じる心情を表す。由来
『論語』子罕篇の「子、川上に在りて曰く、逝く者は斯くの如きか、昼夜を舎かず」に由来する。孔子が川の流れを見て、過ぎ去る時の止まらなさを嘆じた故事。『論語』は孔子没後、戦国時代頃(前5〜前4世紀頃)に編纂されたとされる。備考
やや文語的・漢文調の表現で、日常会話より文章・式辞・随筆などで用いられる。「川上の嘆」と仮名交じりで書かれることも多い。例文
- 卒業式で友人たちと別れる瞬間、三年間の早さに川上之嘆を覚えた。
- 定年の日に古い社員証を見つめ、彼は川上之嘆の思いに沈んだ。
- 子どもの成長写真を見返すたび、親として川上之嘆を禁じ得ない。
- 若いころに挑戦しなかった夢を思い出すと、今さらながら川上之嘆の念が湧く。
- 古都の川辺に立ち、移ろう季節と人の世を思って川上之嘆にふけった。
類義語
- 光陰如箭
- 烏兎匆匆
- 歳月不待
- 逝者如斯
- 光陰矢の如し
- 光陰流水