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尺璧非宝

読み方

せきへき ひほう

意味

直径一尺ほどの立派な璧玉でさえ真の宝ではなく、わずかな時間こそ惜しみ尊ぶべきだということ。高価な物品よりも時間の価値が大きい、また寸暇を大切にして学問や仕事に励むべきだという戒め。

由来

中国南朝梁の周興嗣が6世紀初め、武帝の命で作った字句教材『千字文』の一句「尺璧非宝、寸陰是競」に由来する。「尺璧」は一尺ほどの大きな玉、「非宝」は宝ではないの意で、続く「寸陰是競」と対になり、時間の貴重さを説く。

備考

「尺璧非宝」だけで用いられることもあるが、本来は『千字文』の「寸陰是競」と対句で理解する語。日常会話ではかなり古風・漢文調。

例文

  • 受験まで残り三か月、尺璧非宝の気持ちで毎日の一時間を大切にしよう。
  • 高価な道具をそろえるより、練習に費やす時間が大切だと考える彼の姿勢は、まさに尺璧非宝である。
  • 若いころに遊び過ぎたことを悔やみ、父はよく尺璧非宝と言って私に勉強を勧めた。
  • 会議をだらだら続けるのは、尺璧非宝の教えに反する時間の使い方だ。
  • 名品を集めるよりも、家族と過ごす短い時間を尊ぶところに、尺璧非宝の精神がある。

類義語

  • 寸陰是競
  • 一寸の光陰軽んずべからず
  • 光陰矢の如し
  • 時は金なり
  • 歳月人を待たず

対義語

  • 寸陰惜しまず
  • 時間浪費
  • 光陰虚度
  • 玩物喪志

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