少欲知足
読み方
しょうよく ちそく意味
欲を少なくし、いま自分にあるものや置かれた境遇に満足すること。必要以上の富・名誉・快楽を求めず、足ることを知って心穏やかに生きる態度をいう。由来
仏教語に由来する。古代インドの仏教で説かれた「欲を少なくし、足ることを知る」という修行者の徳目が漢訳仏典を通じて伝わった。漢訳語としては、鳩摩羅什訳とされる『仏垂般涅槃略説教誡経(遺教経)』(5世紀初頭ごろ)などに見える少欲・知足の教えが背景にある。日本には仏教伝来後、奈良時代以降の仏典受容とともに広まった。備考
仏教的・倫理的な文脈で使われることが多い語。単なる貧しさの肯定ではなく、欲望を制御し、満足を知る積極的な生き方を表す。例文
- 物を増やすことばかり考えず、少欲知足の暮らしを心がけたい。
- 彼は高収入を求めるより、家族との時間を大切にする少欲知足の生き方を選んだ。
- 環境問題を考えるうえでも、少欲知足の精神は現代に必要だ。
- 祖母は質素な生活をしていたが、少欲知足でいつも穏やかな表情をしていた。
- 経営が順調なときほど、少欲知足を忘れず、過度な拡大を慎むべきだ。
類義語
- 安分知足
- 知足安分
- 知足寡欲
- 寡欲知足
- 清貧寡欲
- 小欲知足
対義語
- 貪欲無厭
- 飽くなき欲望
- 多欲
- 欲深さ