小人閑居
読み方
しょうじん かんきょ意味
徳のないつまらない人間は、暇を持て余して一人でいると、つい悪事やよくない考えに走りやすいということ。多くは「小人閑居して不善をなす」の形で、教養や自制心の乏しい者が暇を得ることの危うさを戒める表現。由来
中国の儒教経典『大学』の「小人閑居して不善を為す」に由来する。『大学』はもと『礼記』の一篇で、成立・編纂は諸説あるが、戦国時代末から前漢期(おおむね紀元前3〜前1世紀ごろ)に整えられたとされる。君子が一人の時にも身を慎む「慎独」と対比される句である。備考
「小人」は身分の低い人ではなく、徳や器量に乏しい人を指す儒教的表現。現代では人を見下す響きがあるため、直接相手に使うと失礼になりやすい。例文
- 長い休暇で生活が乱れ、まさに小人閑居という状態になってしまった。
- 上司は、仕事のない時間こそ人柄が出る、 小人閑居を戒めよと諭した。
- 彼は暇になると噂話ばかり始めるので、小人閑居とはこのことだと思う。
- 退職後に目的を失い、酒と賭け事にふける姿は小人閑居の典型だった。
- 自由な時間をどう使うかで、小人閑居に陥るか、自己研鑽に向かうかが分かれる。
類義語
- 小人閑居して不善をなす
- 閑居不善
- 無為徒食
- 遊惰放逸
対義語
- 君子慎独
- 慎独
- 清廉潔白
- 謹厳実直