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尋章摘句

読み方

じんしょう てきく

意味

文章の章や句を探し出して一部だけを抜き取ること。転じて、字句や細部の解釈にばかりこだわり、文章全体の趣旨や本質を理解しない態度をいう。学問や批評が表面的・瑣末になっていることを批判的に表す語。

由来

中国の史書『三国志』呉書・呉主伝に見える語。呉の使者・趙咨が魏文帝に対し、孫権は読書しても「諸生の尋章摘句」に倣うだけではない、と述べた故事に基づく。『三国志』は西晋の陳寿が3世紀末ごろに編纂した。

備考

主に文章・学問・批評に関する硬い表現。単なる引用ではなく、細部にこだわって全体や本質を見失うという批判的な含みで使われる。

例文

  • 彼の論文は引用の数こそ多いが、尋章摘句に終始していて独自の視点が乏しい。
  • 古典を読むときは、尋章摘句に陥らず、作品全体の思想をつかむことが大切だ。
  • 会議では規約の一語一句をめぐる尋章摘句が続き、肝心の方針決定が遅れた。
  • その批評は作者の意図を無視して一文だけを取り上げる尋章摘句で、公平とは言えない。
  • 入試対策として知識を暗記するだけでは、尋章摘句の学習になり、応用力が身につかない。

類義語

  • 断章取義
  • 咬文嚼字
  • 尋行数墨
  • 枝葉末節
  • 字句詮索

対義語

  • 大所高所
  • 大局着眼
  • 要点把握
  • 本質洞察

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