対症療法
読み方
たいしょう りょうほう意味
病気の原因そのものを取り除くのではなく、痛み・発熱・咳など、表に現れている症状を和らげるための治療法。転じて、問題の根本原因には手を付けず、目先の不都合だけを一時的に処理する対応をいう。由来
「対症」は症状に対応すること、「療法」は治療の方法を意味する。西洋医学の “symptomatic treatment/therapy” に相当する医学用語として、近代医学が日本に定着した明治時代ごろに用いられるようになったと考えられるが、正確な初出年は不明。のちに社会問題や組織運営などにも比喩的に使われるようになった。備考
医学用語としては中立的だが、比喩では「根本解決になっていない」という批判的な響きを帯びやすい。政治・経営・社会問題の文脈でもよく使われる。例文
- 熱を下げる薬は対症療法であり、感染の原因を直接なくすものではない。
- その場しのぎの補助金だけでは、少子化対策としては対症療法にすぎない。
- システム障害のたびに手作業で修正するのは、対症療法ではないか。
- 痛みを抑える対症療法と並行して、医師は原因を調べる検査を進めた。
- 社員の不満を聞かずに休暇制度だけ整えても、対症療法的な対応で終わってしまう。
類義語
- 応急処置
- 応急策
- 一時しのぎ
- 弥縫策
- 姑息療法
対義語
- 根本療法
- 原因療法
- 根治療法
- 抜本対策
- 根本的解決