寒山拾得
読み方
かんざん じっとく意味
寒山と拾得という、中国唐代の伝説的な二人の詩僧・隠者を指す語。世俗の価値観から離れ、ぼろをまとって笑い合う奇人として知られ、禅画では無心・脱俗・自在な境地、また親しい二人の取り合わせの象徴として描かれる。由来
中国唐代(7〜9世紀ごろとされるが正確な年代は不詳)の人物伝承に由来する。寒山は天台山寒巌に住んだ隠者詩人、拾得は国清寺で拾われ育てられた僧とされ、二人の詩や逸話は『寒山詩』や禅宗の説話を通じて広まった。日本では鎌倉〜室町期以降、禅僧や水墨画の題材として定着した。備考
一般の教訓的な四字熟語というより、二人一組の人物名・画題として使われることが多い。禅・水墨画・漢詩の文脈でよく見られる。例文
- 床の間には、楽しげに笑う寒山拾得の水墨画が掛けられている。
- 彼ら二人は名誉や金にこだわらず、まるで寒山拾得のように自由に暮らしている。
- この茶碗の絵付けは寒山拾得を題材にしており、禅味のある表情が魅力だ。
- 先生は、寒山拾得の逸話を引きながら、世間の評価に振り回されない生き方を説いた。
- 展覧会では、雪舟や曾我蕭白が描いた寒山拾得図が特に注目を集めた。
類義語
- 寒拾
- 和合二仙
- 寒山・拾得