官尊民卑
読み方
かんそん みんぴ意味
役人や官庁の権威を過度に重んじ、一般の国民・民間人を低く見ること。行政側が上位に立ち、民意や市民の権利よりも官の都合を優先する態度や社会風潮を批判的にいう。由来
「官を尊び、民を卑しむ」という漢字の意味から成る語。特定の中国古典に基づく成語というより、官僚制・身分秩序の強い社会観を表す日本語の熟語として用いられてきた。明確な初出年は不詳だが、近代国家の官僚制度が整った明治時代(19世紀後半)以降、政治・行政批判の文脈で広く使われるようになったとされる。備考
公務員個人を単に非難する語ではなく、官庁・行政が市民より優位に立つ制度や意識を批判する表現。政治評論や行政改革の文脈で多い。例文
- 明治期の行政には、官尊民卑の風潮が色濃く残っていた。
- 窓口での横柄な対応に、いまだに官尊民卑の意識を感じた。
- 官尊民卑を改め、住民の声を政策に反映させる必要がある。
- 彼は、官尊民卑の政治文化が地域の自立を妨げていると批判した。
- 情報公開の徹底は、官尊民卑から脱却する第一歩である。
類義語
- 官僚主義
- お役所主義
- 官僚専制
- 官優民劣
対義語
- 民主主義
- 主権在民
- 官民平等
- 民尊官卑