安閑無事
読み方
あんかん むじ意味
心配事や事件・事故がなく、静かで平穏なこと。また、差し迫った問題がないために、のんびりしているさまをいう。文脈によっては「危機感がなく、何もせず安らかに構えている」という批判的な意味合いを帯びることもある。由来
「安閑」は心静かでのんびりしていること、「無事」は変わった出来事や災難がないことを表す漢語で、二語を重ねて平穏な状態を強めた表現。個別の語は古代中国の漢籍にも見えるが、「安閑無事」という四字熟語としての明確な初出・成立年は未詳。日本では近世以降の漢文調・文章語の中で用いられてきたと考えられる。備考
穏やかさを表す一方、「安閑としている」の形では油断・無為を批判する語感もある。改まった文章語で、日常会話ではやや硬い表現。例文
- 退職後は、田舎で畑を耕しながら安閑無事な日々を送っている。
- 長い航海だったが、幸いにも安閑無事に目的地へ到着した。
- 世の中が大きく変わっているのに、安閑無事としていては会社は生き残れない。
- 祖母は子どもや孫に囲まれ、安閑無事な晩年を過ごした。
- 災害への備えを怠り、安閑無事を決め込む態度は危険だ。
類義語
- 平穏無事
- 安穏無事
- 無事平穏
- 天下泰平
- 平安無事
対義語
- 多事多難
- 波瀾万丈
- 内憂外患
- 危急存亡
- 事変頻発