安土重遷
読み方
あんど じゅうせん意味
住み慣れた土地に安心して暮らし、他の土地へ移り住むことを嫌がること。故郷や生活基盤への愛着が強く、移転・移住を重く考えて容易に動こうとしない心情をいう。由来
中国の史書『漢書』元帝紀に見える「安土重遷、黎民之性」に由来する。「安土」は土地に安んじること、「重遷」は移転を重大に考え、軽々しく移らないこと。『漢書』は後漢の班固らにより1世紀ごろ編纂された。備考
古典的・硬い表現で、日常会話ではあまり使われない。単なる保守性ではなく、土地・共同体・生活基盤への愛着を含む語。例文
- 祖父は安土重遷の人で、便利な都会に移るよりも生まれた村で暮らし続けたいと言う。
- 再開発で移転を求められても、住民の安土重遷の思いは強く、交渉は難航した。
- 地方移住を勧められたが、子どもの学校や近所付き合いを考えると安土重遷の気持ちになる。
- この地域では先祖代々の土地を守る意識が強く、安土重遷の風土が今も残っている。
- 転勤が多い会社では、安土重遷の性格の人ほど生活の変化に大きな負担を感じやすい。
類義語
- 安居楽業
- 安土楽業
- 土着安住
- 安住定着
対義語
- 流離転徙
- 離郷背井
- 漂泊流浪