安分知足
読み方
あんぶん ちそく意味
自分の身分・立場・境遇をわきまえ、それに満足して余計な欲を出さないこと。高望みせず、今ある生活や与えられた分を受け入れて心穏やかに過ごす姿勢をいう。由来
中国古典に由来する思想的表現。「安分」は自分の本分・身の程に安んじること、「知足」は足ることを知ることを意味する。「知足」は『老子』(戦国時代〜前漢期ごろ成立とされる)に見える考え方と深く関わるが、「安分知足」という四字での初出年代は不詳。備考
「分」は身分だけでなく本分・境遇の意。肯定的には慎ましさを表すが、文脈によっては向上心のなさと受け取られることもある。例文
- 祖父は安分知足を信条とし、質素ながらも満ち足りた生活を送っていた。
- 出世競争に疲れた彼は、安分知足の精神で今の仕事を大切にすることにした。
- 安分知足は美徳だが、挑戦を避けるための言い訳にしてはいけない。
- 収入は多くないものの、家族が健康でいられることに感謝し、安分知足の日々を過ごしている。
- 欲望を際限なく追う社会だからこそ、安分知足という考え方が見直されている。
類義語
- 知足安分
- 小欲知足
- 足るを知る
- 安居楽業
- 清貧自守
対義語
- 不平不満
- 貪欲無厭
- 飽くなき欲望
- 野心満々