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妄言多謝

読み方

もうげん たしゃ

意味

自分の述べたことを「根拠の乏しい勝手な発言」とへりくだり、深くわびる気持ちを表す語。意見・批評・提言などの末尾で、断定的に述べたことへの恐縮や謙遜を示す。

由来

「妄言」は根拠のない言葉・みだりな発言、「多謝」は深く感謝すること、また深くわびることを表す漢語。特定の中国古典に基づく故事成語ではなく、漢語を組み合わせた文章語・挨拶表現と考えられる。成立時期は不詳だが、日本では近世から近代以降の書簡・評論調の文章で用いられてきた。

備考

硬い文章語で、日常会話ではほとんど使わない。自説を強く述べた後に、謙遜や謝意を示して角を立てないための結語として用いられる。

例文

  • 以上、専門外の立場からの私見であり、妄言多謝と申し上げたい。
  • 若輩者が業界の将来を論じるのは僭越だが、妄言多謝の思いで提案を記した。
  • 会議で少し踏み込んだ発言をしてしまったので、最後に妄言多謝と付け加えた。
  • 本稿の結論には異論もあろうが、問題提起として受け止めていただければ幸いである。妄言多謝。
  • 歴史資料の読み方について大胆な仮説を述べたが、妄言多謝、今後の検証を待ちたい。

類義語

  • 妄言多罪
  • 愚言多謝
  • 失言陳謝
  • 僭越の弁

対義語

  • 正論
  • 至言
  • 名論卓説
  • 的確な発言

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