如意宝珠
読み方
にょい ほうじゅ意味
仏教で、思いのままに願いをかなえ、宝物や福徳を生み出すとされる霊妙な宝の珠。転じて、非常に価値があり、人の望みをかなえてくれるもの、または願望成就の象徴をいう。由来
原語はサンスクリット語の「cintāmaṇi(チンターマニ)」で、「思うままに宝を出す珠」の意。古代インド仏教の信仰に由来し、漢訳仏典で「如意珠」「如意宝珠」「摩尼宝珠」などと訳された。中国では後漢末〜唐代(2〜7世紀ごろ)の仏典翻訳を通じて広まり、日本には仏教伝来後、奈良時代〜平安時代ごろに仏教語・美術語として定着した。備考
日常会話ではまれで、主に仏教・美術・神話的文脈で用いる語。比喩として使う場合は、やや文語的・荘重な響きがある。例文
- 寺の本尊は、右手に錫杖、左手に如意宝珠を持つ地蔵菩薩である。
- 昔話では、海の底に沈む如意宝珠を手に入れた者が、どんな願いもかなえられると語られる。
- 彼にとって、祖父から受け継いだその万年筆は如意宝珠のように大切なものだった。
- 如意宝珠は仏教美術において、福徳や智慧、願望成就を象徴する意匠として用いられる。
- 努力せずに結果だけを得ようとする人は、どこかに如意宝珠が落ちていると信じているかのようだ。
類義語
- 如意珠
- 摩尼宝珠
- 摩尼珠
- 宝珠
- 願望成就
対義語
- 無価値
- 徒労
- 望み薄
- 期待外れ