如実知見
読み方
にょじつ ちけん意味
仏教語で、物事を先入観や欲望によって歪めず、その真実の姿をありのままに知り、見抜くこと。単なる知識ではなく、体験的・直観的な洞察を含む。由来
インド仏教の yathābhūta-jñāna-darśana(如実に知り見ること)に対応する漢訳仏教語。「如実」は真実のまま、「知見」は知ることと見ることを表す。漢訳経典の成立期である後漢〜魏晋南北朝(2〜5世紀頃)に漢語化し、日本へは仏教伝来後の飛鳥〜奈良時代(6〜8世紀頃)に伝わった。特定の初出年は不明。備考
仏教色が強く、日常会話ではまれ。論文・法話・哲学的文章で使われる。「如実」はここでは「ありありと」ではなく「真実のとおり」の意。例文
- 修行の目的は、自己の執着を如実知見することにある。
- 彼は失敗の原因を感情的に責めず、事実を如実知見しようと努めた。
- 坐禅を通じて、移ろう心の働きを如実知見する訓練を重ねる。
- 仏典では、如実知見によって無明が破られると説かれる。
- データを都合よく解釈せず、市場の変化を如実知見する姿勢が必要だ。
類義語
- 正見
- 如実観
- 正知正見
- 実相観照
- 明察
対義語
- 無明
- 邪知邪見
- 顛倒妄想
- 迷妄