奇正相生
読み方
きせい そうせい意味
兵法で、正攻法と奇策・奇襲とが互いに働き合い、状況に応じて無限の変化を生み出すこと。転じて、堅実な方法と意表を突く方法を組み合わせ、相手や局面に応じて柔軟に成果を上げる戦略をいう。由来
中国の兵法書『孫子』勢篇にある「奇正の相生ずること、循環の端無きがごとし」に由来する。「正」は正面からの常道の戦い、「奇」は意表を突く変則的な戦いを指す。『孫子』の成立年代は諸説あるが、一般に中国の春秋末期から戦国時代、紀元前5〜前4世紀ごろとされる。備考
兵法由来の硬い表現。日常会話より、戦略論・スポーツ・ビジネスなどで比喩的に用いられる。訓読調では「奇正相生ず」ともいう。例文
- 新商品の発表では、王道の広告と意外なSNS企画を組み合わせ、奇正相生の戦略で注目を集めた。
- 監督は堅実な守備と奇襲的な攻撃を巧みに切り替え、奇正相生で強豪チームを破った。
- 営業では正攻法だけに頼らず、時には大胆な提案も交える奇正相生の発想が必要だ。
- 交渉では礼を尽くす一方で相手の盲点を突き、奇正相生の姿勢が功を奏した。
- 彼の将棋には、定跡を重んじる手と意表を突く手が互いに生きる、奇正相生の妙がある。
類義語
- 臨機応変
- 変幻自在
- 機略縦横
- 奇策妙計
- 出奇制勝
対義語
- 正攻法一辺倒
- 千篇一律
- 一本調子
- 墨守成規