天造草昧
読み方
てんぞう そうまい意味
天地・万物が造られたばかりで、まだ秩序や文化が整わず暗く混沌としていること。転じて、国家・組織・事業などの創設直後で制度が未成熟な、荒削りで不安定な時期をいう。由来
中国の古典『易経(周易)』屯卦・彖伝の「雷雨之動満盈、天造草昧、宜建侯而不寧」に由来する。「天造」は天が造ること、「草昧」は草創のころで暗く未開な状態を表す。成立年代は諸説あるが、『易経』は周代から戦国時代(紀元前10〜前3世紀ごろ)にかけて編纂・成立したとされる。備考
非常に硬い文語的表現で、日常会話ではほとんど使わない。歴史・政治・組織の草創期を格調高く述べる文章で用いられる。例文
- 建国直後のこの国は、法制度も行政機構も整わない天造草昧の状態にあった。
- 創業期の混乱を振り返ると、まさに天造草昧の中から会社の文化が生まれたのだと思う。
- 古代神話は、世界が天造草昧であったころの人々の想像力を今に伝えている。
- 革命後の政権は天造草昧の時代を抜け出すため、まず統治の仕組みを急いで整えた。
- 新しい研究分野はまだ天造草昧で、用語の定義さえ研究者によって揺れている。
類義語
- 混沌未分
- 未開蒙昧
- 草創期
- 天地開闢
対義語
- 文明開化
- 天下太平
- 太平盛世
- 秩序整然