天覆地載
読み方
てんぷう ちさい意味
天が万物を覆い、地が万物を載せるように、天地の働きや恩恵があらゆるものに広く公平に及ぶこと。また、そのような君主・親・為政者などの大きく隔てない徳や恩沢をいう。広くは天地の間にあるすべてを指す場合もある。由来
古代中国の漢籍に見える「天が覆い、地が載せる」という発想に由来する。典拠としては『礼記』「中庸」の「天之所覆、地之所載」などが挙げられる。『中庸』は戦国時代に成立したとされ、『礼記』としては前漢期(紀元前2〜1世紀ごろ)に編まれた。四字成句として固定した正確な年は未詳。備考
非常に文語的で日常会話ではまれ。「覆」はここでは「おおう」意で慣用的に「ぷう」と読む。広大で公平な恩徳をたたえる修辞に多い。例文
- 名君の政治は、民に対する天覆地載の徳として長く語り継がれた。
- その慈善団体は、国籍や宗教を問わず救いの手を差し伸べる天覆地載の精神を掲げている。
- 古典の授業で、先生は天覆地載を「天地が万物を包み支えること」と説明した。
- 彼は山河と生命の営みを天覆地載の恵みと受け止め、感謝の詩を詠んだ。
- 公平な行政には、天覆地載のように誰一人見捨てない姿勢が求められる。
類義語
- 覆載の恩
- 天地の恩沢
- 一視同仁
- 普天率土
- 皇恩浩蕩
対義語
- 依怙贔屓
- 偏頗不公
- 厚此薄彼
- 党同伐異