天理人情
読み方
てんり にんじょう意味
天の道理、すなわち自然で普遍的な理法と、人間として当然持つべき情けや感情のこと。物事が理にかなっているだけでなく、人の心にも添っているか、またはそれに反していないかを判断するときに用いる。由来
特定の故事に由来する成語というより、「天理」(天の道理・自然の理法)と「人情」(人の情け・感情)を組み合わせた漢語表現。中国の儒学、特に宋代以降の理学で重視された「天理」の概念を背景に、日本でも江戸時代の儒学・漢文脈で用いられた。初出年は不詳。備考
やや硬い文章語・評論語。単なる感情論ではなく、「道理」と「人情」の双方を重んじる文脈で使われる。例文
- その裁定は法律の条文だけでなく、天理人情にもかなうものだった。
- いくら利益が出るとしても、弱い立場の人を踏みにじる商売は天理人情に反する。
- 彼の必死の訴えは、天理人情に照らして多くの人の共感を集めた。
- 天理人情をわきまえない指導者は、やがて人々の信頼を失うだろう。
- 事情をよく聞けば、彼女だけを責めるのは天理人情に合わないと分かる。
類義語
- 情理
- 道理人情
- 義理人情
対義語
- 無理非道
- 理不尽
- 不仁不義