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天歩艱難

読み方

てんぽ かんなん

意味

天運・時運が悪く、国家や世の中が非常に困難な状況にあること。戦乱、災害、政情不安などが重なり、時代全体が多難で行き詰まっているさまをいう。個人の苦労よりも、国や社会の運命が険しい局面にある場合に用いられる。

由来

中国最古の詩集『詩経』小雅・白華に見える「天歩艱難」に由来する。「天歩」は天の歩み、転じて天運・時運・国運を表し、「艱難」は困難や苦難を意味する。『詩経』は西周から春秋時代ごろ(およそ紀元前11〜前6世紀)の詩を集めたものとされるが、個々の句の成立年は不明。

備考

硬い漢語表現で、日常会話ではほとんど使わない。個人の苦労より、国家・社会・時代の運勢が難局にあることを述べる文章語・歴史的文脈に向く。

例文

  • 王朝末期は反乱と飢饉が相次ぎ、まさに天歩艱難の時代であった。
  • 史書は、その内乱期を天歩艱難と評し、民の苦しみを詳しく記している。
  • 災害、不況、政治不信が重なり、国は天歩艱難の局面を迎えている。
  • 首相は演説で、天歩艱難の今こそ国民が力を合わせるべきだと訴えた。
  • 古文書には、戦乱に明け暮れる世を天歩艱難と嘆く一節が残されている。

類義語

  • 国歩艱難
  • 多事多難
  • 内憂外患
  • 前途多難

対義語

  • 天下太平
  • 国泰民安
  • 泰平無事
  • 平穏無事

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