天変地妖
読み方
てんぺん ちよう意味
空や天体に現れる異変と、地上で起こる怪異・災害のこと。日食・彗星・異常気象・地震・噴火など、自然界の不穏で尋常でない出来事を広く指し、古くは凶兆や世の乱れの前触れという含みでも用いられた。由来
特定の初出・成立年は未詳。古代中国の災異思想に由来する語で、前漢期(紀元前2〜1世紀ごろ)に体系化された「天の異変や地上の怪異は政治・社会の乱れへの警告である」という考え方を背景に、「天変」と「地妖」を並べた表現と考えられる。日本でも律令期以降、漢文調の史書・記録で異常な天象や地上の災異を凶兆として捉える文脈に受容された。備考
現代では「天変地異」の方が圧倒的に一般的。「妖」は妖怪そのものではなく「常ならぬ怪異・不吉な異変」の意で、古典的・文語的な響きが強い。例文
- 古記録には、彗星の出現や大地震が天変地妖として詳しく記されている。
- 連日の豪雨に続いて火山が噴火し、村人たちは天変地妖の世が来たのではないかと恐れた。
- 昔の人々は、日食や流星などの天変地妖を、王朝の衰えや政変の前兆と見ることがあった。
- 科学が発達した現在では、かつて天変地妖と呼ばれた現象の多くも自然法則によって説明できる。
- その歴史小説は、都に天変地妖が相次ぐ場面から始まり、時代の不安を象徴的に描いている。
類義語
- 天変地異
- 天災地変
- 自然災害
- 災異
- 変災
対義語
- 平穏無事
- 天下太平
- 国泰民安
- 風雨順時