天人共怒
読み方
てんじん きょうど意味
天も人もそろって怒るほど、悪逆・非道な行いが甚だしいこと。為政者の暴政、残虐な犯罪、信義に反する行為などに対し、社会全体が強い憤りを抱くさまをいう。由来
「天人」は天と人、すなわち天意と世人を指し、「共怒」はともに怒る意。中国の漢文表現「天人共に怒る」に由来する成句とされるが、特定の初出文献・成立年は未詳。少なくとも近世以降、日本の漢文訓読・漢語表現の中で用いられた。備考
非常に硬い漢語で、日常会話より評論・演説・歴史叙述などで使われる。対象を強く断罪する語なので、軽い怒りには不向き。例文
- 私利私欲のために民を苦しめたその暴政は、まさに天人共怒の所業だった。
- 弱者を食い物にする詐欺事件に、世論は天人共怒の声を上げた。
- 戦時下で無辜の人々を虐殺した行為は、天人共怒と評されても仕方がない。
- 証拠を隠して責任を逃れようとする姿勢は、関係者にとって天人共怒の裏切りだった。
- 歴史書は、その王の悪政を天人共怒の暴虐として厳しく記している。
類義語
- 神人共憤
- 人神共憤
- 天怒人怨
- 極悪非道
- 大逆無道
対義語
- 人心帰服
- 衆望所帰
- 天下泰平