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大隠朝市

読み方

たいいん ちょうし

意味

真にすぐれた隠者は、山奥にこもるのではなく、朝廷や市中のような世俗のただ中にいても名利に惑わされず、心の静けさと超然とした境地を保つということ。俗世を離れずに隠者の精神を持つ生き方をいう。

由来

中国・西晋時代(265〜316年頃)の詩人、王康琚の「反招隠詩」にある「小隠は陵藪に隠れ、大隠は朝市に隠る」に由来する。成立年は不詳。ここでの「朝市」は「朝廷と市中・市場」を指し、世俗社会の中心にいても心を隠者の境地に置けることを説いた表現。

備考

漢詩由来の文語的表現で、日常会話ではまれ。「朝市」は朝の市場ではなく、朝廷と市井・市場の意。

例文

  • 名利から離れた彼の都会暮らしは、大隠朝市そのものだ。
  • 山奥に住めば清らかというわけではなく、大隠朝市の境地こそ難しい。
  • 官界のただ中にあって私欲を持たない彼は、大隠朝市の人物と評された。
  • 彼女は繁華街で店を営みながら、世俗に染まらない大隠朝市の生き方を選んだ。
  • 師は講話で、大隠朝市とは喧騒の中で心を静めることだと説明した。

類義語

  • 大隠は市に隠る
  • 市中の山居
  • 和光同塵

対義語

  • 小隠山藪
  • 小隠陵藪

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