堅白同異
読み方
けんぱく どうい意味
中国古代の名家が論じた、「硬さ」と「白さ」、「同じ」と「異なる」といった概念の関係をめぐる弁論。転じて、現実や本質から離れ、言葉の定義や理屈だけを細かくこね回す議論、詭弁・屁理屈をいう。由来
中国戦国時代(紀元前4〜前3世紀ごろ)、諸子百家の一派「名家」の弁者が行った論理論争に由来する。公孫竜の「堅白石論(離堅白)」や、恵施らの「同異」の説をまとめていう語で、『荘子』天下篇や『荀子』などにその種の弁論が批判的に記された。語そのものの成立年は不明。備考
日常会話ではほとんど使われない硬い語。中国思想・論理学の文脈で用いられ、相手の議論を詭弁的だと評する場合は批判的な響きが強い。例文
- その会議は本質的な問題を離れ、言葉尻を争う堅白同異に終始した。
- レポートでは、公孫竜の白馬非馬と堅白同異の関係を論じた。
- 彼の反論は一見鋭いが、結論を曖昧にする堅白同異に見える。
- 法律の解釈では精密さが必要だが、堅白同異の詭弁になってはいけない。
- 教授は、堅白同異は単なる屁理屈ではなく、古代中国における論理学の萌芽でもあると説明した。
類義語
- 詭弁
- 屁理屈
- 牽強付会
- 白馬非馬
- 空理空論
対義語
- 正論
- 直截簡明
- 実事求是