国民皆兵
読み方
こくみん かいへい意味
国民が身分や職業にかかわらず兵役の義務を負い、国家の防衛に参加するという考え方・制度。特に、近代国家が常備軍を整えるため、一定年齢の国民を徴兵して軍事力を組織することをいう。由来
近代ヨーロッパの国民軍思想、特にフランス革命期の1793年の国民総動員令(levée en masse)やプロイセンの軍制改革に由来する考え方。日本では明治時代、1873年(明治6年)の徴兵令以後、士族に限らず国民全体が兵役を担う制度を表す語として広まった。語の正確な初出年は不明。備考
歴史・政治・軍事史で用いられる硬い語。現代日本の制度を述べる語ではなく、主に明治期の徴兵制や近代国家論の文脈で使われる。例文
- 明治政府は国民皆兵を掲げ、武士だけが戦う時代からの転換を進めた。
- 国民皆兵の制度は、近代国家の軍事力を支える仕組みとして導入された。
- その国では有事に備え、国民皆兵に近い徴兵制度が維持されている。
- 国民皆兵の理念は、身分制社会から国民国家への移行を象徴していた。
- 彼は論文で、国民皆兵が社会や教育に与えた影響を分析した。
類義語
- 皆兵主義
- 徴兵制
- 国民武装
- 国民軍制
- 全人民武装
対義語
- 募兵制
- 志願兵制
- 傭兵制
- 職業軍人制
- 兵農分離