因往推来
読み方
いんおう すいらい意味
過去に起こった事柄や歴史上の事実を手がかりにして、将来に起こることや今後の成り行きを推測すること。「往」は過去、「来」は未来を指す。経験や前例から先を見通す、という意味で用いられる。由来
中国古典に由来する語とされるが、成立時期・初出の詳細は不明。「往」は過ぎ去ったこと、「来」はこれから来ることを表し、過去に因って未来を推し量るという構成。『易経』系統の「往を彰らかにして来を察す」といった思想とも近く、古代中国、少なくとも漢籍文化圏で形成された表現と考えられる。備考
やや硬い漢語で、日常会話よりも評論・歴史・経営・政策などの文脈で使われる。単なる予言ではなく、過去の根拠に基づく推測を表す。例文
- 市場の長期データを分析し、因往推来の姿勢で来年度の需要を予測した。
- 歴史を学ぶ意義の一つは、因往推来によって同じ失敗を避けることにある。
- 過去の災害記録を軽視せず、因往推来して防災計画を立てるべきだ。
- 経営者には、単なる勘ではなく、因往推来に基づく判断が求められる。
- 先人の経験を読み解き、因往推来することで、新しい時代への備えが見えてくる。
類義語
- 温故知新
- 前車之鑑
- 鑑往知来
- 彰往察来
- 故きを温ねて新しきを知る
対義語
- 行き当たりばったり
- 場当たり主義
- 刹那主義
- 軽挙妄動