四門出遊
読み方
しもん しゅつゆう意味
釈迦が太子時代に城の四方の門から外出し、老人・病人・死人・修行者を見て、人生の苦と出家の道に目覚めたという故事。転じて、世の無常や苦悩を知り、人生の進路を根本的に考える契機を指すこともある。由来
古代インドの釈迦伝に由来する仏教語。釈迦族の太子シッダールタが、カピラ城の東・南・西・北の四門から出遊し、老・病・死・沙門を見て出家を決意したという「四門遊観」の故事に基づく。伝承上の出来事の時期は釈迦在世とされる紀元前6〜5世紀頃だが、成語としての成立年代は不詳。漢訳仏典や仏伝文学を通じて日本に伝わった。備考
仏教史・仏教説話で使われる語で、日常会話ではまれ。比喩的に用いる場合もあるが、基本的には釈迦の出家に関わる特定の故事を指す。例文
- 仏教の授業で、釈迦が出家を決意する契機として四門出遊が紹介された。
- 四門出遊の物語は、人が老病死を避けて生きることの難しさを象徴している。
- 彼は祖父の死を経験し、まるで四門出遊の太子のように人生の意味を考え始めた。
- 寺の掲示板には、四門出遊にちなみ「無常を見つめよ」と書かれていた。
- この小説の主人公の旅立ちは、釈迦の四門出遊を下敷きにしているように読める。
類義語
- 四門遊観
- 四門遊出